Report レポート/プログラム
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ここでは実施校やプログラム、当日のレポートについてご紹介します。
2022年6月24日(月)、大宮開成中学・高等学校の中高一貫部3年生を対象に「愛知和講演会」 をお手伝いする形でFuture Creating Schoolを開催しました。 プログラム1は近畿大学経営学部教授の中谷 常二氏をお迎えし、SDGsの根本についてお話いただきました。
SDGsは「社会的によいこと」に取り組むことと認識されており、近年では様々な業界・業種においてSDGsに注目が集まっています。しかし、「よいこと」とは果たして何なのか、深く考えながら行動している人は少ないかもしれません。中谷氏は「10万円のスーツ着ていても池で溺れている子どもを助けるか?」という質問を投げかけるなどして、生徒さんたちに「よいこと」の捉え方を問いかけました。SDGsを倫理的に考える際には、事実の把握、公平性への考慮、どうしてそれがよいのか理由を考えることが重要だというメッセージが印象的でした。
質疑応答のコーナーでは、たくさんの質問をいただきました。 「ある出来事に対する責任が複数の人によって共有されると、その責任の重さが個々人に分散されることについてはどう思いますか?」など、鋭い視点を持った生徒さんからの質問もあり、活発な議論を交わしてイベントは終了となりました。大宮開成中学・高等学校の生徒さんはSDGsについて日頃から研究されているため、今後の研究のヒントにしてくれることを祈っています。
参加した生徒たちの声
最大幸福派と絶対ルール派という考え方があることを初めて知りました。自分は最大幸福派だと思っていましたが、場合によってはそれだけではいけない、バランスが大切だと感じました。
哲学と聞いて最初は難しそうな内容だと想像していましたが、実際に講演を聞いて興味を持ちました。SDGsにはプラスとマイナスの効用があるため、目標を達成するのは簡単なことではないと思いました。
日頃からSDGsの活動が少し誇張されすぎていると感じることもありました。何でもこじつけるのではなく、なぜこの活動が重要なのか考えた上でそれが本当によいことなのか判断したいと思います。
インフォメーション
さいたま市について
埼玉県の南東部に位置し、県庁所在地。人口約130万人。全国815市区を対象に、各市区がどれだけ経済、社会、環境のバランスが取れた発展につなげているかを評価した日本経済新聞社の「全国市区・SDGs先進度調査」(令和2年度調査)で1位を獲得しました。さいたま市は東日本の「ヒト・モノ・情報」を集め、交流・発信・活性化を促す地方創生の地として地域活性化への取組みを推進しています。また住みたい街ランキングでも、大宮区や浦和区が上位に入り、毎年約1万人の人口が増加している大規模都市です。
学校法人開成学園 大宮開成中学・高等学校
埼玉県さいたま市にある、中学から入学または高校から入学が可能な中高一貫制の学校です。昭和17年に創設され、「愛知和」を校訓とした伝統ある進学校で、勉学だけではなく部活動でも優秀な成績を収めています。
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保護者の方へ
【 主催 】FCS実行委員会
【 問い合わせ 】テクノプロ・ホールディングス株式会社
広報IR室 TEL:03-3405-9385