社員インタビュー

「お客さまの真のニーズを探る」の積み重ねで成果を残す

大手製造企業で製造システム開発を担当するテクノプロ・IT社(以下IT社)富山サテライト グループリーダーの大浦昭さん。2023年度IT社技術社員優秀賞を受賞された背景などについてお時間をいただきインタビューを実施しました。
 

――本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。改めまして、この度は優秀賞の受賞おめでとうございます。

大浦 ありがとうございます。私としては日常業務を普通にこなしている中でこのような賞を頂戴しましたので、特別なことをしたつもりはなかったのですが、評価いただけたことはうれしく思います。私は1998年にテクノプロ・グループの前身企業に入社しましたので在籍25年になりますが、今回の表彰はこれまでの経験の集大成なのかもしれません。

――現在の業務についてお聞かせいただけますか。

大浦 電子部品の設計開発・生産を手掛ける大手メーカーの情報システム部に所属し、工程管理システムを開発しています。工場では生産管理・入出庫・進捗共有・受注管理などあらゆる情報を一元化して管理していますが、私はそのシステムをお客さまの製造工程管理に合うようにカスタマイズして提供しています。特に私のお客さまが製造している電子部品は特殊な形状のものが多いため、各部品にもっとも適したシステムを開発することが求められます。その上でより利便性の高いシステムを開発する必要がありますので工夫が必要になりますが、エンジニアとしての技量が試されるので、とてもやりがいを感じています。

――優秀賞受賞の背景には、お客さまとの信頼関係を構築し、チームを拡大されたことが高く評価されたと伺いましたが、どのようにしてチームの規模を大きくされたのでしょうか。

大浦 先ほど申し上げた通り、私自身は何か特別なことをしたとは思っていません。現在の職場に配属された当初から、チームリーダーとしてまず課題を整理し、お客さまのニーズの核がどこにあるのかを探っていき、それにお応えできるように動いてきましたが、その積み重ねがお客さまから信頼される結果に繋がったのだと思います。

 これは後から聞いた話ですが、お客さまはエンジニアを他社に外注するにあたり、ただ言われた通りに仕事をするだけではなく、お客さまと伴走してくれるような人材を探していたそうで、自分なりの仕事の進め方が結果的にそういったご要望に合致していたのかもしれません。

 また、幸運にも優秀なチームメンバーの皆さんに恵まれ、チームを軌道に乗せやすかったという点も大きな要因だと思います。結果としてお客さまがエンジニアを増員する際はテクノプロにご依頼をいただけるようになり、現在では私を含め8人チームで稼働しています。

――8人チームのうち、2人は新入社員を含む若手だそうですね。

大浦 はい、2年連続で新入社員をチームに受け入れました。
 私たちが配属されているお客さま先においてもベテランの方が多く、若手がいない状況でしたので、新しい風を入れる意味でも新入社員の配属を提案したところ、お客さまも、「テクノプロの新入社員なら」ということで快諾いただき実現しました。若手社員もまた優秀で、業務をどんどん覚えてくれています。

 業務は工場の製造ラインの稼働時間に合わせて動きますので、チームのメンバーはほとんど同じようなスケジュールで行動しています。ここまで一緒に行動するのは他の現場では珍しいかもしれませんが、チームの団結力は強まりますし、お客さまも積極的にコミュニケーションを取るようにしてくださっているので、新入社員もなじみやすい環境ではないかと思います。偶然にも新入社員と同じマンションに住んでいたことがわかったときにはさすがにびっくりしましたが(笑)。今回の表彰はチームメンバーの支えなしには実現しなかったと思いますので、とても感謝しています。

――メンバーの皆さんのチームワークの良さが垣間見えますね。そんなチームを率いる大浦さんが一緒に働きたいと思う人はどんな人ですか。

大浦 チームで一緒に仕事をするのであれば、技術スキルの基礎をしっかり学んだ上で、実務において何が自分に必要なのか見極められる人であってほしいです。資格の勉強なども確かに大切ですが、それだけではなく臨機応変に対応できるような柔軟性も不可欠だと思います。もちろん私自身も完璧な人間ではないので、お互い切磋琢磨しながら成長していけたらいいですね。新しいアイディアがあれば聞きたいですし、積極的にコミュニケーションをとってくれるような人だと刺激になります。

――大浦さんご自身の今後の目標などがあればお聞かせください。

大浦 私はあと2年で定年という一区切りを迎えますので、今後チームを引っ張っていってくれるような後進を育てることが私の使命だと思っています。実は昨年、私が体調を崩してしまったことがあり、チームに迷惑をかけてしまいました。その際に、「私の知見をチームメンバーに対してできるだけたくさん共有しておきたい」という思いが強くなったんです。

 お客さまに信頼していただき、ここまでチームを拡大できましたので、今後は部下を育てながらお客さまの期待に精一杯応えたいという気持ちです。

――大浦さん、貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

(2024.01.09)

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