社員インタビュー

自然体でワークライフバランスの実現/濱田雄希

hamada1

今回は、自動車用試験装置の世界で国内トップメーカーの一角に数えられる企業で電力エネルギー事業の開発業務に携わっているテクノプロ・デザイン社(以下「DS社」)静岡支店の技術者である濱田雄希さんにお話を聞きました。海外勤務の経験などもある濱田さんは、配属先の社員の方たちや初対面の人とも積極的に交流する持ち前のアクティブさで活躍されています。

hamada2

良い成長の機会となった半導体業界での海外勤務

―まずはじめに、濱田さんがDS社に入社したきっかけを教えてください。

濱田 実は前にいた会社で一緒に仕事をしていた後輩が先にDS社に入社したんです。それで、その後輩から「濱田さんがやりたそうな仕事がいろいろありそうですよ」という情報をもらったことが転職の契機になりました。
最初の配属先は医療機器・試薬機器メーカーの機器開発部でしたが、ありがたいことにすぐに名指しで業務依頼が来るまでになりました。いろいろなお客様への対応を経験できて非常に充実した毎日でしたので、できれば続けたかったのですが、残念ながら契約が終了してしまいましたので現在は2社目の配属先に勤務しています。現在の配属先ではインバーターの主回路の開発業務を担当しています。

―現在は静岡支店所属ですが、ご出身は九州だそうですね。

濱田 はい。学校を卒業した後は、九州にある大手の半導体デバイス会社に就職しました。でもその後、家族の事情で実家から通う必要が生じてしまったので、同じ九州の中でも地元にある住宅設備関係の会社に勤めることにしたんです。この会社には学生時代にアルバイトでお世話になった経験もあったので仕事内容も把握していましたし、もともと住設関連は好きでしたからちょうどよかったんですね。その上、当時の自分の家庭事情も理解してくれていたので非常に助かりました。この時には開発の仕事ではなく現場に近い仕事をしていたのですが、その後、地元でも大手の、半導体装置に使用するバルブ関連の会社から開発業務でのお誘いがあったのでお受けすることにしました。その企業ではバルブの設計にはじまり、試作品や製品の製造・試験・作業手順書作成・既存製品のアフターフォロー・部品管理・イベント対応まで幅広く担当しました。ただ、残念ながらリーマンショックの煽りを受けて会社の業績が思わしくなくなり、ほぼ同じタイミングで地元にとどまる理由もなくなりましたので、心機一転して今まではできなかったような仕事に挑戦しようと考えて海外での仕事に携わることを決意し、海外勤務のある半導体関連の会社を見つけました。そこでは海外勤務を通して英語の基礎力もアップできましたし、国際事業、海外事業を知る機会を得られて、多角的な観点から改めて日本のことを眺められるようになりましたから、非常に良い成長の機会になりましたね。

hamada3

『意思疎通』と『試行錯誤』が自身の成長には不可欠

―漠然とした聞き方で回答が難しいかもしれませんが、濱田さんにとって『良い仕事』とはどんなものでしょうか?

濱田 本当に難しい質問ですね……。『良い』という表現自体、技術者にとっては非常にあいまいな言葉でもありますし(笑)。……そうですね、「仕事をする環境や内容などを総合的に考え、楽しく仕事ができて、なおかつ結果を出す」というのが『良い仕事』の分かりやすい説明でしょうか。ただ、最初からそんなスマートな仕事ができると思ったら大間違いです。まずは、任された一つひとつの仕事に誠心誠意取り組む姿勢が重要で、その結果として信頼を得て、そうしてやりたい仕事も回ってきます。また、それにより仕事の幅も広がってくるのではないでしょうか。そのほかにも、『良い仕事』を実践するためのいくつかのポイントがあるように思います。中でもいちばん大切なのは『コミュニケーション』ではないか、と感じますね。これはあらゆることに通じると思いますが、仕事や趣味、そのほか何でも構いませんから、「自分から話しかける・発信する」という勇気を持つことが重要です。もちろん仕事に差し支えるほどの過剰なおしゃべりは禁物ですが、適切なコミュニケーションが取れればそこから人脈も広がりますし、仕事の進捗などに関するアドバイスを先輩や同僚からもらうことも自然に可能になります。そして、円滑なコミュニケーションが土台としてある上でのアドバイスと、単なる仕事上での指導とでは、先輩・同僚からの言葉のタイミング、分かりやすさ、身に付く度合いなどについても格段に違ってくるはずです。ただ、仕事は教えてもらうプロセスがあって完成しますが、1から10に至るまですべてを教えてもらうのは『自身の成長』という観点で考えると少し問題で、そこで大切になってくる2つ目のポイントが「まず自分で試行錯誤すること」だと思います。さんざん試行錯誤しても答えが出ない……そんな時にこそ、同僚や先輩といった周囲の意見・アドバイスがとても参考になるんですね。考えてもなかなか解決できなかった疑問に対して答えが出た瞬間こそが成長できるタイミングであり、その積み重ねがさらに大きな成長につながるのではないでしょうか。また、先ほども述べたように、その場合においても日頃のコミュニケーション能力の差に応じて得られる情報の質・量にも相当な違いが出てくる、と思ったほうがよいでしょう。

『仕事だけの人生』ではもったいない

―濱田さんは、プライベートでフットサルチームを作っているそうですね。

フットサル活動SQUARE

濱田 フットサルチームも、もともとお互い知らなかった人たちの集まりなんです。地元のスポーツイベントに参加した時、そこで初めて会った方に声をかけてみたら意気投合して、「みんなで何かスポーツをやりたいね!」という話になったので、「それじゃあ私が……」と、自分が発起人になってフットサルのチームを立ち上げました。最初は5、6人からスタートしましたが、今では現在の配属先の方も仲間に加わったりして、正式メンバー26人を抱えるまでになりました。サークル活動は今年で3年目を迎えていて、去年はオリジナルのユニフォームも完成しました。男女混合の試合などにも定期的に出場したりして、他のチームとの交流も盛んに行っていますよ。

 

―まったく知らない方とチームを作って26人とは、すごいフットワークですね!

濱田 これまで何度か転職をしてきましたし、DS社に入社してからも2社目の配属先にいますが、私はいろいろな人と交流することが大好きですし、「一度知り合った人との付き合いが長く継続する」という特技を持っているんです。まあ、相手が非常識な方の場合は特技を使わない時もありますけど(笑)。ですから、いままでお世話になった、あるいは逆にこちらがお世話させていただく立場だった多くの方たちとは国内外問わず今でも交流がありますね。そんな勢いですから、配属先の社員の方と一緒にレジャーや海外旅行に行ったり、バーベキューを開催したりと仕事以外のプライベートな時間で一緒に過ごす機会が頻繁にあるんです。

hamada5hamada4

先日も配属先の社員のみなさんと一緒にテクノプロ・グループが協賛している川崎フロンターレの試合を観戦に行きましたが、とても好評で親交がさらに深まりました。配属先の正社員ではなくても、先ほどもお話した通り自分からコミュニケーションを取る勇気を持つことが大切で、自分次第で仲間を集めて輪の中心となって活動することだってできるんです。私自身は多くの仲間とアクティブな活動をすることが大好きですが、もちろん人それぞれ向き不向きがありますし、それが苦手な人にまで無理をしろという意味ではありません。ただ、自分が自分らしく、好きなことをしている時こそ一番活き活きとしていると思いますので、仕事を離れた時にも自分らしく楽しめることを見つけることができれば、きっと仕事自体も飛躍的に楽しくなるはずです。だって、仕事だけの人生ではもったいないですからね。

(2016.07.08)

合わせて読みたい

社員インタビュー 一覧へ