テクノプロ・グループがある港区では、環境保全活動に取り組む事業者が様々な業種から「みなと環境にやさしい事業者会議」(略称mecc〔メック〕)を設立し、事業者と区民と区が協働する場として、環境美化活動、省エネルギー活動、セミナーや勉強会等、様々な環境に関する活動を行っています。テクノプロ・ホールディングス株式会社もこうした取り組みに賛同し、会員事業者となっています。
2017年10月20日~22日までの3日間、六本木ヒルズカフェにて、meccが主催する「企業と環境展2017」が開催されました。
20日は、同会議会長である小柳港区副区長の挨拶と趣旨表明のあと、慶應義塾大学大学院の蟹江憲史教授、株式会社ワンプラネット・カフェのペオ・エクベリ取締役によるシンポジウムが行われました。
蟹江教授からは、「SDGsが変革する世界」と題して、国連の掲げる「持続可能な開発目標(SDGs:エスディージーズ)」についての概要説明と、SDGs先進国と言われる国々の状況、日本政府の取り組み、日本の大学や自治体での取り組みの実例等が紹介されました。
SDGsは社会の様々な問題を解決し人間が持続的に繁栄していくための取り組みを、大まかに17種類にまとめ、国や企業などがそれぞれで取り組むための目標とするものです。これまでの国連文書等と異なるのは、より高いレベルを目指すために、あえて条約やコミットではなく目標・アジェンダとし、また自由な経済活動と相反するものではなく、社会的課題の解決を通して持続的な経済的繁栄を目指したところにあります。17の目標はすべてテクノプロ・グループにも関係しますが、中には、「産業と技術革新の基礎をつくろう」「働きがいも経済成長も」など、事業活動と直接関係するものもあります。
国連のホームページ:https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/
ペオ・エクベリ氏からは、環境先進国スウェーデンにおける、国、自治体、企業などの取り組み状況が紹介されました。
スウェーデンでは、1990年代後半に国として環境ビジョンを掲げ、化石燃料から再生可能エネルギーへのシフト、CO2の削減、ゴミ削減と処理サイクルの徹底、環境対応製品の優遇などにより、現在では環境先進国としてSDGsの取り組み状況で世界1位の評価を得ています(日本は11位。2017年の発表資料)。実際にスウェーデンに行けば、バスは全て生ゴミを燃料として走っている等、様々な環境対応施策を眼にすることができるとのこと。このような取り組みは経済繁栄を犠牲にしているものではなく、この20年間、高い経済成長を遂げているそうです(2016年の経済成長率は3.1%超。日本は1.0%)。
このほか、会場となったカフェでは、港区民のみなさんから募集した港区の動植物や風景の写真が飾られ、テクノプロ・ホールディングス社員が六本木ヒルズで撮影した野鳥の写真も展示されていました。
テクノプロ・グループではこれからも、他の事業者様や行政機関、地域住民の方々と協働し、様々な環境に関する取り組みを行っていきます。
「みなと環境にやさしい事業者会議」(略称mecc〔メック〕)ホームページ: https://mecc-minato.net/
(2017.12.13)