CSR・ボランティア活動

令和6年能登半島地震・石川県災害ボランティア参加


テクノプロ・IT社福岡支店に拠点を置く社内サークル「IT福岡RC(ランニングサークル)」のメンバー伊丹さんが、5月27日にボランティア活動に参加しました。伊丹さんは、日頃ランニングで鍛えている脚力と体力で何か協力できることはないかとボランティアに申し込みました。

※ここからは伊丹さんによるレポートです

今回参加した石川県災害ボランティアは、ホームページによる事前登録制となっています。私は金沢駅からバスで輪島に向かうボランティアに参加することになりました。まだ能登半島内の道路が完全に復旧していないことから、金沢駅から輪島までは約3時間かかるため、早朝6時半に出発し、輪島のボランティアセンターに着いたのは9時半でした。

到着すると別団体の方たちがすでに作業に入っており、私たちもその場で6人ずつのグループに分かれてボランティアが必要とされている場所に移動。グループメンバーは全員初対面で、話を聞くと、東京や京都から来た方や、地元から参加している方がいらっしゃり、中にはこのボランティア活動に複数回の参加経験がある方もいたため、大変心強く感じました。

金沢駅からボランティアバスに乗車
   
輪島中心部のボランティアセンター
残されたままの倒壊ビル
   
手つかずの輪島朝市火事跡

ボランティア活動開始

最初に向かった先はボランティアセンターから車で30分ほど走ったところにあるお宅です。前日までの片づけでは終わらなかったため、その続きを一日お手伝いするはずでしたが、連絡の行き違いからかお家の方が在宅しておらず、やむを得ず引き返すこととなりました。
水道は着実に復旧しつつあるようですが、各家庭まで届いていないところがまだ多数あるとのことで、地震後も住まわれている方にとっては日々の暮らし自体が簡単なものではないのだろうと思います。

センターに戻ると次の作業はお昼休み後からとのことでしたので、各自持参した昼食をとっていたところ、すぐに訪問可能なお宅が見つかり、急遽お昼休みを切り上げて向かうことになりました。車で5分程度のお宅で、依頼内容は地震により使えなくなった衣装箪笥の解体と搬出です。

箪笥は二階にあって、かつ一人で運ぶことが難しい大きさでしたので、グループのメンバーで協力し、スムーズに作業を終わらせることができました。私たちのグループは千葉県から派遣された社会福祉協議会の方に作業説明や送迎をしてもらっていたのですが、その方もあまりの手際の良さに驚いたようでした。

そんな状況で時間に余裕が生まれたため、さらにもう一軒のお宅にお伺いすることに。今度の依頼は家屋のがれきや荷物等の搬出でしたが、部屋に物が散乱していることに加え、壁の石膏ボードもいたるところで崩れて床に破片が落ちていましたので、その回収だけでも大変な作業です。6人で時間制限ギリギリまでめいっぱい作業を続けましたが、すべて片づけることはできず、残りは次のグループに引き継ぐことになりました。

最後にグループメンバーと写真撮影。どのような表情をすればよいか悩んでいたところ、職員の方に「笑って!」と言われました。みんなで能登サイン(こぶしが本州、親指が能登半島)をしています。この日のボランティア活動が復興の一助になることを願い、すべての作業を終えました。

おわりに

今年元日の地震発生から早いものでもうすぐ半年となりますが、今回現地の様子を実際に目にして、想像よりも復興が進んでいないと感じました。家に帰ることもできない人がまだ大勢いるため、ボランティアの手はこれからも必要とされるとのことです。大切なのは今後も震災被害に関心を持ち続けることで、もし機会があれば、私のようにボランティアに参加して現地の状況を肌で感じ、それをまた周りの人たちに伝承していただければと思います。

輪島市社会福祉協議会
ボランティアを希望される方、ボランティア活動を資金で支援したい方はこちらから
http://www.washakyo.com/index.html

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