CSR・ボランティア活動

第30回諏訪湖マラソン大会 運営ボランティア/松本支店

 

2018年10月28日(日)、さわやかな秋晴れの空のもと長野県諏訪湖に全国から8,000人のランナーが集結し「第30回諏訪湖マラソン大会」 が開催され、昨年に続きテクノプロ・エンジニアリング社松本支店の9名が運営ボランティアとして参加しました。また、昨年ボランティアとして参加した瓜さんと小林さんは、今回はランナーとして初挑戦です。

 

諏訪圏健康推進協議会(長野県、諏訪地方6市町村、長野日報社で構成)が主催し諏訪湖マラソン大会実行委員会が運営にあたるこのマラソンは、日本陸上競技連盟からも公認された諏訪湖1周のコースで開催される21.0975kmのハーフマラソンで、合言葉は『きれいな諏訪湖を取り戻そう!』。平成元年に第1回大会が開催され、今年は第30回の記念大会ということで、第1回大会から連続で出場しているランナーにはゴールドゼッケンが与えられました。諏訪湖マラソンと共に30年を過ごした、30回連続出場者は24名もいるそうです。

 

準備、ランナー受付

まだ夜も明けきれない午前6時、冬の足音を感じさせる寒さの中、ボランティア参加者はスタート・ゴール地点となるメイン会場の長野県諏訪市諏訪湖ヨットハーバーグラウンドに集合。ボランティア活動についての注意事項や手順の説明を受けたら、早速受付でランナーに手渡すセットの袋詰めに取り掛かります。ランナーには、ゼッケン、Tシャツ、記録用チップの他に、袋詰めした大会パンフレット、新聞、号外、スポーツジェル、信州味噌を手渡します。味噌?長野らしい!
受付開始時刻の7時までには時間はたっぷりあると思っていましたが、8,000人分を袋詰めするのは想像以上に時間がかかり、全員総がかりでてんてこ舞いになりながらも何とか準備は完了し、9:20にはランナーの受付も無事終了しました。ランナーの受付作業は滞りなく終わったのですが、折角のぼってくれた太陽の日差しも立派な12階建てマンションにさえぎられてしまい、気温が上がらずちょっと寒さが身に沁みましたが、昨年の土砂降りに比べたら、苦にはなりません。

 

いよいよスタート

長野県出身のシンガーソングライター「あゆな」さん作詞作曲の諏訪湖マラソンイメージソングが披露された後開会式となり、佐久秀幸大会長より30年の歴史の振り返りと多くの方々の支えに対する感謝が伝えられ、最後には、ゲストランナーとして参加したお笑いタレントの藤森慎吾さんや、松本山雅FCの皆さんも紹介されました。
距離を21.0975kmにするためヨットハーバーの外がマラソンのスタート地点となります。10:00のスタートを前にスタート地点までは、長野県警察音楽隊とカラーガード隊が華やかに先導してくれました。

 

ゴール

10:00スタートから1時間が経過するとそろそろランナーがゴールしてきます。優勝者は、一度も先頭を譲らず1時間5分3秒で走り切り3連覇達成。ゴールしたランナーには栄養ドリンク、りんご、特製タオルが手渡されます。参加したランナーもボランティアあってのマラソン大会であることへの想いは強く、靴に付けた記録用チップを思うように外すことが出来ないほど体力が消耗しているゴール直後にも関わらず、足を止めて「わぁ。ありがとうございます。」と言いながら両手でりんごを受け取る姿は印象的で、見ていて気持ちが温かくなりましたし、ボランティアをしていて「やって良かった。またやりたい。」と思う瞬間なのだろうと感じました。

 

リーダーを務めた下澤さん

「今年の諏訪湖マラソン大会は天候にも恵まれ心地よく活動することができました。ランナーの皆さんがすがすがしい笑顔でゴールしてくる姿に私たちもが元気をもらうことができる素敵な活動になりました。また、今回は同僚がハーフマラソンに初チャレンジし、スタート前には不安そうだった2人も制限時間内にゴールできた姿は感動的でした。これからも仲間といっしょに社会貢献につながる活動をしていきたいと思います。」

 

ランナーとして参加した小林さん

「スタート地点からのネットタイムは2時間54分でしたが、一斉スタートからの正式グロスタイム記録は3時間0分2秒でマラソン大会の制限時間の3時間からは2秒だけ遅れてしまいました。でも、ゴール地点でボランティアメンバーとして参加した宮本さんから参加賞を受け取るという当初の目標は達成できましたし、ラストの1kmは本当につらかったのですが、3時間が近づくころには沿道から「走ればギリギリ行けるよ!」という沢山の声が聞こえて、皆さんの声援に後押しされながら最後まで力を振り絞って走ることが出来ました。応援してくださる人がいてくれるということが本当に力になることを感じることができた素晴らしい一日でした。何はともあれ、待ってくれているボランティアのみんなにゴールで会う事ができて本当に嬉しかったです。」

 

ランナーとして参加した瓜さん

「昨年とはうって変わり今年は晴天に恵まれたマラソン大会で、ボランティアの皆さんにとっても活動そのものはしやすかったのではないかと思いますが、大変さは変わりません。まずはボランティアの皆さんに『お疲れ様でした。ありがとうございました。』とお礼を言いたいです。昨年は私もボランティアとして参加させていただきましたが、今回、実際に走ってみるとコース内外のいろいろな場所でサポートしてくださるたくさんのボランティアの方々や、沿道で応援してくださる方々のあたたかさを肌で感じることができ、正直走っている時はすごく辛かったのですが、ゴールした瞬間(正式グロスタイム2時間51分32秒)にはすっかり辛さはどこかへ行ってしまい、すがすがしさと楽しさに満ちた素晴らしいい時間を過ごすことが出来ました。来年も、ランナーとしてかボランティアとしてかは決めていませんが、必ず参加したいと思います。」

 

諏訪湖を紹介

諏訪湖周辺には雄大な自然や温泉、湖上花火大会、諏訪大社、御柱祭りなど見どころはたくさんありますが、何と言っても有名なのは自然の神秘とも言える諏訪湖の「御神渡り(おみわたり)」。冬場に湖面が全面結氷し氷の厚さが一定以上に達すると、昼間の気温上昇による氷の「ゆるみ」と、夜間の氷の成長による「膨張」により、湖面の面積では足りなくなり、大音響を伴って湖面の氷に亀裂が走りせり上がる現象。このせり上がった現象を『御神渡り(おみわたり)』と呼び、諏訪大社の上社の男神が下社の女神のもとへ訪ねて行った跡とする伝説があります。亀裂の入り方で、その年の天候や農作物の豊作・凶作を占い、世相を予想する「拝観式」が行われるそうです。

(2018.10.28)

合わせて読みたい

CSR・ボランティア活動 一覧へ