クラブ・サークル活動など

「3ヶ月連続ウルトラマラニックチャレンジ」第2回/テクノプロ・IT 福岡RC ~第6回JAL 向津具(むかつく)ダブルマラソン~

テクノプロ・グループの「社内クラブ・サークル活動サポート制度」は、従業員同士、家族、知友人、お客様とのコミュニケーションや交流の場として、また、日頃の運動不足解消やリフレッシュを目的として2014年7月に発足。

テクノプロ・IT社福岡支店に拠点を置く「テクノプロ・IT 福岡RC」。主に九州を中心に毎週のようにさまざまなマラソンなどに参加していましたが、コロナ禍以降マラソン大会も全く行われなくなり、活動は個々に参加できるオンラインマラソン等に限られる期間が長く続いていました。しかし、主催者の努力のおかげで最近は九州でも大会再開のアナウンスを目にする機会が多くなり、少しずつコロナ禍前の日常に戻りつつある雰囲気を感じます。そんな中、先月は「テクノプロ・IT 福岡RC」のサークルリーダーである伊丹さんより「橘湾岸スーパーマラニック273大会」のレポートが届きましたが、今度は6月12日に山口県長門市で行われた「第6回JAL 向津具ダブルマラソン」に参加したとのことで、そのレポートをお届けします。

「向津具(むかつく)」という特徴的な大会名や、あるいはこの元乃隅神社の写真で覚えている方もいるかもしれません。前回2019年にこの大会の様子をお知らせさせて頂きましたが、それから2回の中止を経て3年ぶりに向津具ダブルマラソンが行われました。
大会が開催される長門市は山口県北部に位置し、この地域の中心的な都市の一つです。県内で最も古い約600年の歴史をもつという長門湯本温泉のリニューアルや、特産物である新鮮な魚介類の紹介など最近は積極的なPRが行われていますが、いかんせん、主な高速交通体系から外れており、福岡や広島等の山陽側からのアクセスが悪いことから、発展が遅れていることもあって、全国的な知名度はまだまだ低いです。

向津具ダブルマラソンについて

山口県長門市の風光明媚な向津具半島をコースの中心として行われるこの大会は、その名の通り通常のマラソンの2倍(ダブル)の距離の84.39kmを13時間以内に完走することになっています。また、ダブルマラソンの他にもマラソンと同じ42.195kmのシングル部門、風景を楽しみながら約30km歩く棚田ウォーク部門があり、自身の体力に応じて参加するコースを選ぶことができます。コースは全体を通してかなりの高低差があるため、ダブルを完走するにはそれなりの体力が必要となりますが、シングル部門の制限時間は8時間で、水分や食料を補給できるエイドステーションが多く設置されていることもあり、「はじめてのフル完走を目指すのも夢じゃない!」と大会HPに書かれています。

※ここからは伊丹レポータ―がお届けします。

この大会には第2、3回に参加しているので、これで3回目の挑戦となります。ダブル部門のスタートは午前6時のため、当日は4時に他の参加者がゴソゴソしている音で目覚め、5時過ぎに会場に到着しました。受付は前日に済ませているため、その辺でスタート時間を待っていたところ、福岡のマラソン大会で知り合いになったランナーの方を見つけました。
この方はいつも仮装して大会に出場していて、この日もルイージの姿での参加です。実は先月の橘湾岸スーパーマラニックでも同じL部門でお会いしていて、写真を見ても本当に楽しそうなのが分かると思いますが、この方のいつも大会を楽しむ姿は大いに見習いたいと思っています。(しかも仮装しながら走る速さは私と変わらない!)

さて、前回大会では終盤で足が止まってしまいながらもなんとか完走して、年代別の入賞までもう少しという結果でしたが、今年は事故の影響もあって走り込みも満足にできていない上に、いよいよ50歳目前ということで上位の結果は望むべくもありません。そこで、今回は終始スローペースで体力を温存し、最後まで楽しく走り切ろうという目標です。

予報では大会当日は概ね晴れとなっていたものの、空はかなり曇っていて、時折雨がぱらついたりもしています。スタートはコロナ禍の影響でA~Gまでのブロックスタート。私はというと、どうやらエントリー時に目標タイムを書き忘れたようで、初めて最後尾のGブロックからのスタートです。これが都市型のマラソン大会であれば、スタートの号砲が鳴ってから実際にスタートラインを超えるまで30分以上かかるということもあるらしいので大変なところでしたが、ダブル部門の参加者は500人程度で、スタートしてからいきなり全力疾走することもないので、まあこれもいい機会かと思ってブロックの中でもさらに後ろの方からのんびりとスタートしました。

ということで、いつもほぼ単独走で誰もいない風景だけの写真ばかりなのですが、今回は途中からシングル部門の選手と合流することもあり、一緒に走っている人がけっこう写っていて、より大会の様子がよく分かるかと思います。
途中、前のBブロックからスタートしていたルイージに追いつき、しばらく話したりしながら走っていると、あっという間にこの大会最大のエイドである47.3km地点の千畳敷エイドに到着です。コースで最も高い標高約300mの山の上なので、霧につつまれ周りは真っ白です。前回はいつもこの大会にボランティアで参加してくれている福岡支店オフィスマネージャーの播磨さんにお会いしたのですが、今回は多忙で不参加とのことでした。残念。

ここで、私が一番楽しみにしているのが大会冠スポンサーのJALが提供してくれているフルーツジュースです。実際に機内で提供されているドリンクで、これがすごくおいしいのです。これまではキウイだったのが、今回は5代目の空の味ということで「ももとぶどう」になっていましたが、これもまたおいしくて、サービスしてくれているCAさんに5杯も頂いてしまいました。他にもカレーやもずくスープなどが補給食として用意されていて、そちらももちろん頂きました。
これまでの大会ではこの千畳敷まで駆け上がることで力を使い果たしていたのですが、今回はここまでスローペースで走ってきたことで、自分でも驚くほどまだ体力が残っています。この後フラフラになりながら坂を下って、同じダブル部門の選手だけでなく、シングル部門の選手にも次々抜かれて悔しい思いをするのがいつものパターンなのですが、今回は抜かれないだけでなく、逆にここまでの走行距離が半分のシングル部門の選手を次々と追い越し、気分よく走ることができました。

終盤になっても走るペースは変わらず、あと10km…9、8、7km、このまま最後まで行くぞと思っていたら…無念! 残りあと6kmでついに足が止まってしまいました。走るペースが一気に下がり、後からきた選手に一人二人と抜かれていきます。それでもなんとか最後の力を振り絞って、8時間21分、総合27位でゴールすることができました。
タイムは前回より30分ほど遅かったですが、その分余裕をもって坂の多いコースやエイドの給食を楽しむことができました。そして何よりボランティアの方や沿道の皆さんからの応援! 前回から頭にトトロを乗せて走っていますが、これがやはりインパクトがあるようで、他のランナーよりかなり多めに激励の声をかけて頂きました。ありがとうございました。特にゴール会場では演奏待機していた地元の深川中学校の吹奏楽部の皆さんにひときわ大きな声で応援してもらえて大変嬉しかったです。

余談ですが、今回の大会はあの市民ランナーで有名な川口選手も招待選手として走っていて5時間半という驚異的なタイムでゴールしています。しかも走った後はお疲れなのに参加者一人一人との写真撮影に応じてくれるという神対応です。もちろん私も撮影をお願いして、その際に二言三言会話も交わさせてもらい、大変よい思い出となりました。
なお、当日の大会の様子を詳しく紹介している川内選手の個人ブログもあるので、興味のある方は探してみて下さい。

(2022.06.18)

合わせて読みたい

クラブ・サークル活動など 一覧へ