2022年12月2日(金)・3日(土)・4日(日)の3日間にわたり、第10回科学の甲子園ジュニア全国大会が、姫路市文化コンベンションセンター アクリエひめじで開催されました。科学の甲子園ジュニアは、理科、数学等における複数分野の競技に協働して取り組むことを通じて、全国の中学生が科学の楽しさ、面白さを知り、科学と実生活・実社会との関連に気づき、科学を学ぶことの意義を実感できる場を提供することによって、科学好きの裾野を広げるとともに、未知の分野に挑戦する探究心や創造性に優れた人材を育成することを目的としています。国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が主催し、全国の中学生を対象に開催されるもので、全国大会には、全国47都道府県の代表選考で選抜された中学1年生と2年生で構成された1チーム6名の47チームが出場します。テクノプロ・グループは、JSTのすすめる高校生を対象とした科学の甲子園、そして中学生を対象とした科学の甲子園ジュニアを応援しています。
実技競技① 『覗いてごらん 鮮やかに広がる光の世界~万華鏡の物理~』
ミラー板とアクリル板の反射の違いを、4種類の実験を通して確かめながら、光の性質への理解を深めていく問題。1チーム3人で挑戦し、チーム内での分担、協力体制をつくることが重要となります。
- 実験1
ミラー板とアクリル板を1cmほどの幅で立てて間を覗きます。どんな反射像が見えるだろうか? - 実験2
つくった装置を使って、ミラー板とアクリル板の光の入射角と反射像の濃度との関係を調べます。 - 実験3
アクリル板で正三角形の万華鏡を作成。アクリル板の長さの違いで見え方は変わる? - 実験4
ミラー板で正三角形の万華鏡をつくり、向こう側の数字がどう見えるか観察。
実技競技② 『海峡運搬チャレンジ』
上質紙と厚口上質紙がA4サイズ各50枚と両面テープ2巻の決められた材料で、深さ25cm幅2mの海峡に渡す橋を作ります。製作後には橋を使って、500mlサイズのペットボトルを車で運搬する「運搬チャレンジ」も行われました。この競技は開催地の兵庫県にある明石海峡大橋にちなんで出題された問題で、事前に公開されていた課題でしたが、当日製作してみると予想外のハプニングが起こるなど、熱戦が繰り広げられました。
全国大会の結果
◇総合順位(筆記競技・実技競技の総合得点)
1位 富山県代表 入善町立入善中学校、砺波市立庄西中学校、富山大学教育学部附属中学校
2位 愛知県代表 海陽中等教育学校
3位 長野県代表 長野県屋代高等学校附属中学校、長野県諏訪清陵高等学校附属中学校、 飯島町立飯島中学校
4位 宮崎県代表 宮崎県立都城泉ヶ丘高等学校附属中学校、宮崎県立宮崎西高等学校附属中学校
5位 神奈川県代表 栄光学園中学校、洗足学園中学校
◇各競技の順位
筆記競技:1位 愛知県代表、2位 広島県代表、3位 奈良県代表
実技競技①:1位 富山県代表、2位 宮崎県代表、3位 長野県代表
実技競技②:1位 神奈川県代表、2位 千葉県代表、3位 長野県代表
企業特別賞「テクノプロ賞」は実技競技①で優れた実験技術を発揮したチームに贈られ、今大会では宮城県が選ばれました。
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お問い合わせ
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国立研究開発法人科学技術振興機構(JST) 理数学習推進部 才能育成グループ
TEL:048-226-5665 E-mail:koushien-jr@jst.gp.jp