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「地方自治情報化推進フェア2024」に日本全国からエンジニアが結集


株式会社テクノプロ テクノプロ・IT社(以下「テクノプロ・IT社」 )の公共ソリューション事業部は、自治体や公共団体向け業務システムに関する技術サービスを提供しており、日本全国で数多くの有識者メンバーが活躍しています。

「公共IT分野で働く人の進化を支え、高付加価値を目指せる環境とキャリアプランを実現し、自治体DXに貢献するサービスを確立する」という目標を掲げる公共ソリューション事業部。同事業部は、メンバーが公共領域のテクノロジーやサービスに関する最新の知見を吸収し、顧客へ積極的に技術的な提案ができるよう、2024年10月9日、10日の2日間で開催された『地方自治情報化推進フェア2024(以下「J-LISフェア」 )』の視察を社内業務の一環として実施し、全国から募った20名以上のエンジニアを会場の千葉県幕張メッセに派遣しました。

J-LISフェア2024は、主に地方公共団体の職員を対象に、利便性の高い先進的な情報システムや、災害に強いデジタル・ガバメントの実現に資する最新システムの展示を行う自治体 DX 推進のためのイベントで、100以上の企業・団体が出展し、有識者による講演、パネルディスカッションなども行われます。

今回は、会場を訪れていた公共ソリューション事業部のエンジニアである花田真一さん、川本和久さん、増田海斗さんの3名にJ-LISフェアへの来場の理由などについて伺いました。

 

PROFILE

花田真一さん

2005年テクノプロ・IT社に入社
公共ソリューション事業部でマネージャーを務めながら、関西エリアで地方公共団体システムのプロジェクト管理、業務支援を担当

川本和久さん

2014年テクノプロ・IT社に入社
九州エリアで行政向けシステムの保守メンテナンスを担当、市役所に常駐して保守メンテナンス・問合せ対応に従事

増田海斗さん

2021年テクノプロ・IT社に入社
関東にて共済組合のICT支援業務を担当し、DX化に伴うユーザー対応や外部業者との調整などの業務を行う

ーーまず、J-LISフェアに参加しようと思った理由を教えていただけますでしょうか。


花田 私は、公共系システムの最新トレンド情報収集のために参加しました。もともと私は民間のシステムを手掛けていたのですが、公共向けのシステムはそれらとはかなり考え方などが異なりますので、しっかりと新しい製品やサービスの動向を把握しておかないと、お客さまに適した提案ができません。ですから、お客さまに「さすが、テクノプロ・IT社は頼りになる!」と思っていただけるよう、こういった機会を活用して最新情報を把握しておきたいと考えています。とはいえ、昨年は欲張って多くのブースを回りすぎたせいで足が棒になってしまったので、今年は体力配分に気を付けたいと思っています(笑)。

増田 私も、ちょうど現在の配属先に対して提案ができるようになりたいと考えていたのですが、社内でこの展示会についての案内を受け、調べてみると興味が湧いてきたので、幅広く知見を得るために参加しました。

川本 私は普段、九州の市役所に常駐していますので、公共領域のITサービスや製品に関する最新情報を入手することが簡単ではありません。今回のイベントでは自分の取り扱っているシステムの提供元も出展していますし、タイミング的にもちょうど自治体システムの標準化に向けた他のベンダー企業の状況も知ることができたり、興味のあるベンダープレゼンテーションもあったりしましたので、大変ありがたい機会だと思い参加を決めました。自動車やゲームのイベントのようにマスコミで報道されるような内容ではないですが、思った以上に規模の大きな展示会でびっくりしました。

ーー実際に今回の展示会に来場されて、どのようにお感じになりましたか。

花田 ネットでの検索とは異なり、リアルの場で直接出展企業のスタッフから説明を聞くことでその温度感や意気込みを体感できますので、非常に有効な情報収集の場だと思います。昨年の展示会と比べて出展ブースの規模感が変わっている企業などがあれば「なるほど、いまはこのサービスに勢いがあるのか」といった感触をキャッチできますし、ブースを訪問する自治体職員の方の様子を見て、どの製品やサービスに対する関心が高いのかといった情報を自分の目で確認することは非常に重要だと考えています。

また、公共ソリューション事業部メンバーは全国に在籍しているので、オンラインでの定例会では画面越しに話をしたり顔を見たりすることがあっても、なかなか直接会う機会がありません。今回、来場した同じ事業部の仲間と実際に会えることはとても嬉しいですし、そういった意味でも良い機会だと思います。

川本 確かに、情報収集だけではなく、顔を合わせて人間関係を築けるのがありがたいですね。この展示会には私の現在の配属先も出展していますので、先ほど真っ先に訪問してあいさつしましたが、それ以外にも熊本や福岡で働いていた頃の勤務先の方とも久しぶりに顔を合わせることができました。また、花田さんからも話が挙がったように、公共ソリューション事業部はエリアが広くて交流の機会が少ないので、私も花田さんのことは以前から知っていたものの、実は今日初めてお会いしたんです。増田さんもずっと関西にいらっしゃる方だと思っていて、東京に移られていたことを把握していませんでした(笑)。

増田 はい、私は半年ほど前に京都から東京に異動してきました。私も以前同じ職場で大変お世話になった花田さんに久しぶりにお会いできましたし、その他にも前からお会いしたかった方、まだお会いしたことがなかった方々にも会うことができたのが嬉しいですね。

ーー最後に、今後の公共ソリューション事業部でのご自身の目標などについてお考えがあれば教えてください。

花田 公共分野では自治体ごとの仕組みの違いや守秘義務などもあり、ノウハウの共有はなかなか難しいのですが、全国で高度な知見を持った有識者が活躍していますので、そのナレッジを事業部として少しずつ蓄積し、伝承していきたいと思っています。テクノプロ・IT社の強みはお客さまに近いところに有識者が寄り添い、支援できることですので、大手ベンダーが入り込めない領域で高品質なサービスを提供できるよう、公共ソリューション事業部のレベルアップを推進していきたいと考えています。

川本 私は運用保守が専門ですので、「システムが普通に動く」ことが最も大切だと思っています。そのためには自治体の職員さんからの要望に応えてミスなく対応しなければいけませんが、現場では自治体システム標準化への対応を急ぐ必要がある一方、定額減税など急な施策や制度変更への対処なども求められるなど、大変な苦労をしているメンバーも多くいると思います。私は運用保守に関して長く経験を積んできましたので、そういった悩みをもっているメンバーに対して有用なアドバイスをしてサポートしていきたいですね。

増田 今回のJ-LISフェアで得た知見も含め、私もこれからさらに知識と経験を増やして、お客さまの課題を解決するための提案を積極的に行っていけるようになりたいと考えています。

花田 増田さんはお客さまの課題解決に熱心で、「お客さまがこんなことで困っているが、そちらではどうやりましたか?」という相談をしてくれることもありますね。本当に困ったときにしか連絡してきてくれないのが、私としてはちょっと寂しいですけど(笑)。

増田 (笑)

花田 増田さんは、今後公共ソリューション事業部の中核を担ってくれるだろうメンバーなので、ぜひ全国の有識者の知見を吸収して育っていってほしいですし、事業部では困ったことがあった際に誰かに聞ける人脈は作りやすいと思います。製品やメーカーが全然違ってもアプローチが似ているケースはありますので、そういったノウハウを参考にしつつ、そこに自分のアイデアを足して付加価値の高い提案ができるようになり、社内外からの評価を高めていってくれると嬉しいですね。

公共系の仕事ではお客さま先の担当者にご年配の方も多いため、公共ソリューション事業部でもベテランメンバーが多く活躍しており、そのこと自体は非常に良いことなのですが、事業部の将来を考えると現場を任せられるよう若いメンバーも増やしていく必要があります。そういった意味でも、今回のような取組みを通じた最新知見の吸収や事業部内の有識者ネットワークを活用したナレッジの蓄積・共有を推進し、若手からベテランまで幅広い年齢層のメンバーが活躍できる部門にしていきたいと思っています。

花田さん、川本さん、増田さん、貴重なお時間をいただきありがとうございました。

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