2017年7月25日に東京都港区広尾にある有栖川宮記念公園にて、港区民を対象とした外来種勉強会(主催:港区環境リサイクル支援部環境課、協力:生物多様性みなとネットワーク)が開催されました。
有栖川宮記念公園は、都会の真ん中にあるにも関わらず、たくさんの生物が生息していることで知られています。
当日は親子連れを中心に7組12名の港区民の方が参加し、公園の池で外来種を捕まえたり、観察してスケッチしたほか、講師の方から外来種が日本の生態系に与える影響についての説明を受け、参加した子供をはじめ大人にとっても興味深い学びの場となりました。
協力団体(生物多様性みなとネットワーク)の一員としてテクノプロ・ホールディングスからは社員2名が参加し、地域の方とともに地元の自然環境について勉強しました。
まずは講師の方から、外来種とは何か、公園にたくさん棲むアメリカザリガニも外来種であること、なぜアメリカの生物が港区にいるのか等を教わった後、ザリガニの釣り方やつかみ方についても教えていただき、糸の先におつまみの「さきいか」をつけて、子供たちがザリガニ釣りに挑戦しました。
初めてザリガニ釣りを体験した子供が多く、池の中のザリガニを探すところから始まりました。またようやくザリガニを見つけて糸を垂らしても、ザリガニは警戒心が強く、なかなか釣りあげることができませんでした。
続いて、釣り上げたアメリカザリガニと、あらかじめ池で捕まえておいた外来種のカメ(ミシシッピアカミミガメ)を、子供たちが観察し、スケッチしてみました。
ミシシッピアカミミガメは体も大きく、お店で売っていた小さな「ミドリガメ」がこのように大きくなることに、子供たちも驚いていました。
外来種の実物を見た後、あらためて外来種について教わりました。
外来種が国内に入る原因は、食用や産業用のほか、一般の人が飼ったり釣ったりと趣味を楽しむための場合もあること、それらが国内の環境に放されてしまうと、在来種の餌や棲みかを奪ったり、在来種そのものを食べてしまう等、大きな悪影響があることを勉強しました。
最後に私たちができることを子供たちと一緒に考えて、外来種勉強会は終了となりました。
1.外来種を入れない
2.外来種を放さない
3.外来種を拡げない(別の場所へ持っていかない)
参加した子供たちは、夏休みの思い出の1つとなったようです。
テクノプロ・グループでは、生物多様性の維持に貢献するため、また地域貢献活動の一環として、今後もこのような活動に積極的に参加していきます。
参考:外来種とその被害について(港区ホームページ) https://www.city.minato.tokyo.jp/ryokukasuishin/tayousei/gairaisyu/documents/mijikaniiru_gairaisyu.pdf
(2017.07.25)