CSR・ボランティア活動

宮城県岩沼市「第5回『千年希望の丘』 植樹祭2017」

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2017年5月27日(土)、宮城県岩沼市の『千年希望の丘 植樹祭2017』にテクノプロ・グループの従業員とその家族合計28名が参加しました。当日の朝まで降り続いた少し強めの雨に天候が危ぶまれましたが、岩沼駅からシャトルバスで移動している間にはすっかり雨も上がり、強い日差しに照り付けられる事もなく絶好の植樹日和となりました。しかし、前日岩沼市の担当者からわざわざご連絡をいただいた通り、降り続いた雨に足場は極端にぬかるんでしまい、慣れない作業ということもあり四苦八苦の植樹となりました。
『千年希望の丘 植樹祭』は、岩沼市・鎮守の森のプロジェクト・森の防潮堤協会・千年希望の丘協会からなる「千年希望の丘植樹祭実行委員会」の主催で、2013年にスタートし今年で5回目となりました。テクノプロ・グループも、過去2014年と2015年の2回参加させていただき、今回で3回目の参加となります。今回の植樹祭では、全国から集まった約2,800人のボランティアで、800mの距離に3万本の苗木を植えました。

『千年希望の丘』とは

2011年3月11日に発生した東日本大震災において沿岸部が大津波による壊滅的な被害をうけ、物理的に防御できない津波の存在を知ることとなりました。このような大自然の災害と共存していくために、その力を完全に防御するのではなく、被害をいかに最小限に食い止めるかという「減災」の考えを基本に、津波の力の減衰や避難場所として活用することを基本構想として「千年希望の丘」は進められています。
過去の災害発生時において、かつて神社を囲むように存在していた「鎮守の森」が被害を最小限に食い止める防災林として大きな役割を果たしていた史実を背景に、鎮守の森のプロジェクトの協力により科学的な分析結果を元に計画的に植樹は進められてきました。

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岩沼市の千年希望の丘植樹祭は、市の沿岸部南北10kmにわたり21種類30万本の樹木の苗木を植え、20年後を目処に緑の防潮堤に育て上げるというものです。同時に、再生可能な災害廃棄物を活用した構造とし、大津波の痕跡や被災者の想いを後世に伝え、さらに集落跡地等の遺構の保存による震災の記憶や教訓を国内外に発信するメモリアルパークと防災教育の場として整備が進められています。今年で5回目を迎えた岩沼市の千年希望の丘植樹祭ですが、当初計画の10km30万本の植樹が完了し、大規模な植樹祭は今回で一旦の区切りとなります。

主催者の説明によると、千年希望の丘に岩沼の名前が冠されていないのは、この取り組みを岩沼市の固有・特別なものに終わらせることなく、岩沼市の千年希望の丘をモデルとして同様な取り組みを全国各地に広げていきたいとの願いを込めて、あえて岩沼を付けなかったそうです。

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岩沼市の公開資料より抜粋

「鎮守の森」紹介 ~「鎮守の森のプロジェクト」~

東日本大震災ではコンクリート堤防や松林がことごとく破壊される中、深く根をはった木々が津波の勢いを和らげ、また、関東大震災や阪神大震災では大火による延焼被害を食い止め、防災林として大きな役割を果たした森がありました。その森とは、かつて神社を囲むようにして存在した「鎮守の森」であり、その森は動植物などたくさんの命を育み、田畑や海、川にたくさんのミネラルをもたらす、地域と暮らしを守る自然豊かな森です。この「鎮守の森」をモデルとした森をできるだけ多くつくることは、災害の多いこの国で、後世に伝え残さなくてはならない貴重な知恵であり、自然と共生していく教訓でもあります。

東日本大震災では海岸沿いに植えられた松は仙台平野などで根こそぎ倒され、数百メートルも内陸側に流されて、大きな被害を与えました。ところが、宮城県南三陸町や岩手県大槌町などの鎮守の森はしっかりと残りました。鎮守の森のプロジェクトで行っている植樹は、その土地に適した十数種類の木を密植・混植し、木をお互いに競争させながら森をつくっていくというものです。この方式により、在来の多様な樹種によって構成される豊かな森をわずか20年ほどでつくることができます。

植樹の様子

テクノプロ・グループの担当区域はB-20。植樹の手順については事前に「植樹手順ノート」が全員に配布されていましたし、岩沼市の担当職員から分かりやすい説明もありましたので、初めてでも戸惑うことなく作業ができました。

1)植樹前の水やり
苗木の入ったトレイをタライに入れてじっくりと浸水させる。植樹後は天候と樹木の生命力に任せることになるため、最後の人工的な水やりで大切な作業。

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2)苗を植える
深すぎても浅すぎても、傾いても元気が出ない。2本目以降は60cm間隔で整列させずにランダムに植える。

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3)ワラを敷く
地面が見えなくなるまでワラを敷く。雑草防除、温度変化の緩和、土壌の保湿、土の流出防止など多くの効果がある。

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4)縄を張る
ワラの飛散防止のため、縄をジグザグに張る。

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5)最後の水やり

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6)終了・記念写真

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テクノプロ・グループの従業員は、岩沼市の植樹祭以外にも女川町の桜の植樹、熊本県でのボランティア、全国各地の清掃活動など、社会とともに歩むさまざまな取り組みを行っております。「千年希望の丘植樹祭」も、大規模な植樹祭は、今回の新浜地区を最後に当初の計画とおりに完了となりますが、引き続きお手伝いできることがありましたら積極的に参加させて頂きたいと考えております。

その他の様子

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■■■見せ場を作った関姉妹 “姉編/気合の空回り”■■■

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■■■見せ場を作った関姉妹 “妹編/気合の全力投球”■■■

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(2017.05.27)

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