近年、産業界では、製造設備の持つ情報や生産現場における環境データなど、物理空間(リアル)の情報をリアルタイムに収集し、デジタル空間内に同じ状況を再現することで高度なシミュレーションを可能にする技術である「デジタルツイン」に大きな注目が集まっています。
製造業のDX化を推進するさまざまなソリューションを提供している株式会社テクノプロ テクノプロ・デザイン社では、このデジタルツイン技術を用いて3次元仮想空間で物理的な制約を超えたビジネス活動を行う「産業メタバース」に関連するテクノロジーの研究を進めており、その一環として産業用オートメーション分野の有力ベンダーであるロックウェル・オートメーション社のデジタルツインソフトウェア「Emulate 3D」の若手エンジニアへの教育なども積極的に推進しています。
2024年6月11日(火)、これらの産業メタバース関連の取組みを高く評価いただいた東京理科大学 研究推進機構 総合研究院の松尾裕一教授からの招きを受け、テクノプロ・デザイン社 ソリューション事業本部 DXソリューション統括部 データサイエンス課の地川美紗希がEmulate 3Dの説明会に登壇しました。
当日は、冒頭にロックウェル オートメーション ジャパン株式会社 グローバルデジタル設計ツール部長の高松典彦氏によるEmulate 3Dに関する概要説明の後、地川と共に産業メタバース関連プロジェクトに従事するテクノプロ・デザイン社 技術戦略本部 COE室の伯田誠による会社紹介が行われ、続いて地川がEmulate 3Dの説明セッションに登壇。
説明セッションでは、参加した学生の皆さんのPCでEmulate 3Dを起動し、実際に機能の一端に触れていただきながら、Emulate 3Dがどのようにして製造現場の効率化に向けたシミュレーションに活用されているのかについて解説しました。
説明会を終えた地川は、「Emulate 3Dはまだ日本語化されたドキュメントが少なく、私は英語のトレーニング教材などを使用して操作を習得してきましたが、これからテクノプロ・デザイン社内の人材育成を推進し、デジタルツイン技術を活用したソリューションの拡大に寄与していきたいと思います」と今後の抱負を語りました。
テクノプロ・グループでは、最先端のデジタル技術を積極的に取り込み、製造業をはじめとするさまざまなお客さまのビジネスにおけるDX推進を支援してまいります。