テクノプロ・ホールディングス株式会社では、2024年4月に入社した2人の新入社員の研修として、4月11日、12日の2日間、静岡県熱海市で再生事業に取り組む株式会社machimori様が主催する「社会課題解決型フィールドワーク研修」に参加しました。
昨年入社した社会人2年目の先輩社員も同行し、「熱海で働く」をテーマに住人の方々へのインタビューやさまざまな調査を行いながら地域の課題を解決するための方策を考えることを通じて物事の本質を見極め、課題を解決する力を養うことを目的に行われたこの研修。フィールドワークやその後のディスカッションなどに取り組む中で「仕事・会社」と「社会課題」の関連性に対する理解を深め、自分たちが仕事を通じて社会にどのように関わっていくことになるのかについて改めて見つめ直しました。
今回の記事では、実際に研修に参加した先輩社員のレポートを元に、研修の概要をご紹介します。
研修1日目
テクノプロの新入社員2人と先輩社員5人に加え、他社から参加者を合わせた計12人が4つのチームに分かれて行われた研修の1日目のテーマは、熱海銀座商店街周辺を散策して地域の方々へのインタビューを行い、地域が抱える社会課題の特定とその解決案を検討すること。
外部から訪れた参加者にとっては観光地として華やかなイメージのある熱海でしたが、実際に地域を調査してみると少子高齢化や空き家の増加といった問題を数多く抱えていることが分かり、住民の方々が熱海市に持つイメージは必ずしもポジティブなものばかりではないことに気づかされます。
1日目の終わりには、調査内容を元にチームごとに話し合った内容をまとめて中間発表を行いましたが、各チームとも苦戦し、まだまだ納得のいく解決案に辿り着けなかった様子です。
研修2日目
研修2日目は、中間発表に対する講師からのフィードバックをふまえてチーム内で改めて意見を交わし、自分たちの案をブラッシュアップするために再度街に出て追加調査を実施。とにかく歩き回って街並みを観察するチームもいれば、道往く観光客や地域住民の方々に積極的に話しかけインタビューするチームなど、思い思いの方法で調査を進めます。
前日のセッションで学んだ「課題解決の8つの視点」の考え方に基づいて問題を深堀りし、2日目の追加調査の結果も考慮しながら議論を重ねた各チームがそれぞれの考える地域課題への解決策を立案し、いよいよ最終プレゼンテーションです。自分で見たり聞いたりして収集した情報を新たに学んだ方法論で整理し直したことで、各自の中で問題の点と点がつながったようで、それぞれのチームの最終発表は前日よりも具体的で、説得力のある内容に進化していました。
2日間という短い期間でしたが、「地域の課題解決」という今回のテーマを通じ、「いかに地域住民の目線に立って考えられるか」や「多角的な視点でアプローチできるか」といった大切な考え方を学んだこの研修。
チームごとに課題の解決に向けてフィールドワークやディスカッションに取り組み、非常にやりがいと手ごたえを感じたようで、参加者の中には「自分の住む街をもっと歩いて観察し、その地域の魅力や課題を見つけていきたい」と語るメンバーもいるなど、非常に大きな刺激を受けた様子でした。
レポートを作成してくれた先輩社員も、「普段は別の部署で働く同世代の仲間と一緒に協力してゴールを目指すことで新たな刺激を得ることができました。テクノプロ・グループのパーパスや仕事の意義に改めて向き合い、今後の業務に活かしていきます!」と、今回の研修の意義を語ってくれました。
今回の研修を経てたくましく成長した皆さんの、今後のグループでの活躍を期待しています!
(2024.04.25)