社員インタビュー

エンジニアインタビュー/プロビズモ

今回は、縁結びの神・福の神として名高い出雲大社のお膝元として知られる島根県出雲市に本社を構える株式会社プロビズモを訪問し、エンジニアのみなさんにお話をうかがいました。登場してくれたのは、同じプロジェクトで開発を担当するマネージャーの天野裕介さん、リーダーの落部ひとみさん、そして入社4年目の鬼村真実さんの3名です。天野さんは、「今回の記事を通してグループのみなさんにプロビズモのことを知っていただければ嬉しいです」と快く取材に応じてくれました。

PROFILE

天野 裕介

株式会社プロビズモ
第1システム部2課 課長

落部 ひとみ

株式会社プロビズモ
第1システム部2課

鬼村 真実

株式会社プロビズモ
第1システム部2課

社員同士が自発的に支え合う、想像していたよりもはるかに優しい会社

――まず始めにプロビズモがどのような会社か教えていただけますか。

天野 はい、せっかくの機会ですからぜひ私から説明させてください。プロビズモは今年の5月で設立21年目を迎えた会社で、従業員は約180名です。正確な情報を確認した訳ではありませんが、島根県のIT企業として規模的には3本の指に入っているのではないでしょうか。
 本社のある島根県出雲市のほか、東京、大阪、広島、倉吉(鳥取県)の5か所に拠点がありまして、ここ出雲での仕事はほぼ受託開発です。ほとんどの業務が受託開発であることにはいくつか要因が考えられますが、まず会社設立当初から受託開発をビジネスの中心に据えることを目標として掲げていたこと。あとはIT企業としてはやや後発だったため島根県内での派遣先の拡大が難しかったこと、島根県で採用されて都市部で働く当社の仲間が「いつか島根に戻りたい」という気持ちを持っていて出雲本社への仕事の切り出しに積極的だったことなどですね。その結果、首都圏や近畿圏からのニアショア開発拠点として成長できたのだと思います。

――みなさんがプロビズモへ入社された経緯と、入社後の印象を聞かせてください。

天野 私はもともと島根県出身なのですが、大学院卒業と同時に神奈川県川崎市のメーカー系の会社に入りまして、13年間ほど組込ソフトの仕事に従事していました。その後、子供が進学するタイミングで島根県へのUターンを考えたんです。妻も島根出身なのですが、たまたま妻の父親がプロビズモの人と知り合いだったことがきっかけで東京で何度か会社の説明を聞かせてもらいました。他社との比較検討もしましたが、話を聞いていくうちに気持ちが固まっていき、プロビズモに入社することにしました。
 私が入社後に最初に感じたプロビズモの印象は、若い人が元気よく仕事をしている「活力のある会社」ですね。前にいた会社に若者の活力が全然なかった訳ではないのですが(笑)、プロビズモとは年齢構成がまったく違っていたので若い人たちが主役として目立っていたのかもしれません。

落部 私は新卒入社です。入社前に何度か会社説明を聞いてみて自分らしく働けそうな印象を持てましたし、実際にみなさんが働いている姿を見てもアットホームな職場だなと感じたことをよく覚えています。入社して8年が経ちましたが、その時の印象は今でも変わらず、働きやすい環境だと思っています。社員同士がお互いをフォローする体制が自然にできている職場で、会社側で準備してくれる制度の枠を越えた活動なども自発的に行われています。昼休みを利用して自主的な学習会を開催するなど、一人ひとりの成長をサポートし合う雰囲気がありますね。

鬼村 私は2018年4月新卒入社で、内定をいただいた時はプロビズモはまだテクノプロ・グループの一員ではありませんでした。私がプロビズモに入ったきっかけは、通っていた学校で実施されていた『地元企業でITスキルを核として活躍できる人材の育成』という、IT人材を育成するカリキュラムに参加したことです。一般企業の方が専門的なプログラミング言語などを教えてくれるカリキュラムでしたが、私が参加した時に講師として協力してくれた3社のうちの1社がプロビズモだったんです。学校に来て教えてくれるほどの企業だという安心感もあり、迷うことなくプロビズモに入社を決めました。
 実は、入社前にはIT業界について「パソコンに向かって黙々と仕事をする、残業も多くて厳しい業界なんだろうなあ……」と漠然と思っていたのですが、プロビズモに入社してみると社員同士の会話も多いですし、1対1で指導もしていただけます。私の勝手な業界への印象が間違っていただけかもしれませんが、プロビズモは想像していたよりもはるかに優しい会社でした。
 私が入社してからグループ従業員持株会や DC(確定拠出年金)制度などいくつかの制度が導入されて、先輩たちからは「制度もどんどん充実してきて、さらに働きやすい会社になってきた」という話も聞きますので、入社して良かったと思っていますし、何より先輩・後輩の垣根なく社員同士のコミュニケーションが活発なのが嬉しいです。

リモートワークだからこそ重要性が高まる積極的で丁寧なコミュニケーション

――現在みなさんが携わっている開発案件の内容と、開発を進める上で工夫していることや大変なことなどをお聞かせください

天野 今、開発しているのは自動車部品の耐久性を確保するための材質や厚さなどを計算する設計システムで、受託開発案件です。具体的にはその設計システムの Web 化プロジェクトですね。体制としては私がプロジェクトマネージャー、落部さんがプロジェクトリーダーで、鬼村さんとパートナー会社の方がメンバーです。ですので仕事の際の工夫や苦労については、より現場に近い落部さんから話していただくのがいいかもしれません。

落部 分かりました。まず何よりも気を付けていることですが、現在はリモートワークで仕事をしていますので、お客様に対してスケジュール通りに進んでいることを報告したり、問題点や課題が発見された場合には対応策とともにいち早く報告したりするように心がけています。昨年から顔を合わせて話せない時間が増えたこともあって、より一層コミュニケーションの重要性が増してきたように感じますね。どの開発案件でもお客様のセキュリティポリシーに従って業務を進めるのですが、いま進行しているプロジェクトではポリシー上、開発画面の共有ができず開発環境における課題になっているのも、意思疎通の難度が上がってしまうからです。お客様に対して、そしてプロジェクトメンバー間でもコミュニケーションロスを発生させないよう、可視化できない情報を正確に伝えることは決して簡単ではありませんが、何ごとも工夫次第できっと解決できるはずだと思っています。ただ従業員同士のコミュニケーションという意味では会社から常時接続可能なZoomアカウントが付与されていますので不自由はまったく感じていません。

天野 今回のプロジェクトではお客さまとの打ち合わせを比較的多く行っていると感じていますが、回数を重ねるごとにお互いに理解も深まり、自然に信頼関係も築かれていく感触があります。落部さんが言うように、対面で会う機会が減ったからこそコミュニケーションが大切になってきますので、ちょっと話しづらいと感じるお客さまや進捗に問題を抱えるプロジェクトなどでは意識して積極的にやりとりする必要があるのでしょうね。

鬼村 私も、毎日開催される朝会での天気やニュースなど、雑談を交えた気軽に会話ができる情報交換の場が大好きですし、円滑に仕事を進める上でも役に立っていると思います。

――現在は社会的な情勢もあってリモートワークが中心になっていますが、今後もこの流れは続くと思いますか?

落部 現時点ではプロジェクトをリモートワークで進める上で大きな不都合は感じていませんが、上流工程や案件の立ち上がり時期には細かな意思疎通が必要ですし、Zoom 会議やチャットの言葉などでは伝わりづらい『温度感』や『人となり』というような側面も仕事をする時の大切な情報になりますので、対面じゃないとうまく進まない部分もあるだろうという感覚はありますね。

天野 そうですね。今のプロジェクトも出社して開発室で開発していた時と同じように進んでいますので、私もリモートワークのやりにくさは感じていません。この案件は 2019年12月にスタートしましたが、基本設計はお客様先に常駐して行い、その後約4か月間の詳細設計はリモートワークで進めました。土台となる基本設計がしっかりしていたことはもちろんですが、詳細設計の段階で仕様に関してお客様と私たちとの間にあった認識の齟齬などをすべて洗い出せたことが、プロジェクトをスムーズに進められている最大の要因だと思います。そして開発、結合テストを経て現在はシステムテストを行っていますので、計画通り2021年7月には納品できる予定です。

――プロビズモが数多くの受託開発案件を手がけ、成功させてきた秘訣はなんでしょうか。

落部 受託開発案件の推進は、成功させるために作業の性質や状況に合ったプロセスで進める必要があるという意味で、リモートワークとの共通点が多い気がしています。ですから、作業形態に適した形にして仕事を切り出せるかどうかが非常に大切だと思います。

鬼村 実は、採用面接の時にお聞きした『ニアショア開発』という言葉の響きに魅力を感じたことが、私がプロビズモに入社しようと思った理由のひとつだったんです。その時には深く考えていませんでしたが、実際に業務を担当するようになった今では、お客様と私たち双方が納得できてメリットのある形で仕事を切り出してくることの重要さ、そしてその難しさが理解できていますので、仕事を取ってくれた営業の方たちのためにも、お客さまの期待にお応えするためにも、任された仕事は力いっぱい頑張って行こうと思っています。

天野 せっかく私たちもテクノプロ・グループの一員ですので、グループ会社で対応しきれない案件がありましたらぜひお声をかけてください。出雲で大切に開発します!(笑)

――天野さん、落部さん、鬼村さん、忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。

取材中にはみなさんの休日の過ごし方についても話題に。天野さんは小学校5年の息子さんの野球の付き添い、落部さんは早目に起きて5~ 6km程度の散歩やジョギングでリフレッシュ、鬼村さんはもともとインドア派だったこともあり最近は動画を見ることにはまっているそうです。

(2021.07.01)

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