クラブ・サークル活動など

営業担当者への技術研修/ラズベリーパイ研究会

2018年12月14日(金)、CIVI研修センター新大阪東にてテクノプロ・デザイン社関西・西日本統括部の営業担当者を対象とした四半期に1回の営業研修が開催されました。
営業研修では他支店メンバーとの横断的な営業手法の共有や情報交換を行っていますが、今回はお客様の抱える技術的な「課題」を理解した上で適切なソリューション提案ができるようにと、本格的な技術研修が組み込まれました。これまでも、折に触れ最新技術などは紹介されてはいましたが、研修会場にツールを持ち込んだ本格的な技術研修は初めてのことで、その講師を務めたのはグループ認定クラブ・サークル「ラズベリーパイ研究会」のメンバーです。今年7月の支店全体定例会の場でサークル活動が紹介されたことがキッカケとなり、統括部長の推薦もあって今回の技術研修が実現しました。
ラズベリーパイ研究会は、日頃からメンバーでラズベリーパイの機能や用途に関する研究活動を行っていることは勿論ですが、そればかりでなく、サークル活動の研究から生まれたアイデアを地域のイベント等で活用してもらうなど、活発に活動しているサークルです。サークルリーダーの高村省吾氏(滋賀支店)によると、研修実施に先立ち、2時間30分という限られた研修時間でどのようにしたら分かりやすい研修内容にできるのかサークルメンバーでも話し合いを重ねて当日を迎えたというだけあって、研修内容も充実していて、ラズベリーパイにまつわる最新テクノロジーのプログラム体験をはじめ、サークルの活動内容の紹介を通してラズベリーパイを理解してもらう内容も盛り込まれていて、営業担当者が技術について一層理解を深めることが出来る場となりました。

 

研修冒頭、サークルリーダーの高村氏からラズベリーパイ研究会のこれまでの活動の紹介があった後、百聞は一見に如かずということで、グループに分かれて実際に回路を繋いでLEDを点灯させる基礎的な作業を体験。見慣れない基板を前に最初は戸惑いながらも、LEDが点灯した瞬間は結構盛り上がりました。

続いて、ScratchによるLED点灯制御とラズパイの画面のネコを動かすというプログラムを体験。比較的簡単な操作によってプログラミングの意味を理解することができる仕組みになっているもので、これは2018年8月に平安女学院大学附属幼稚園のイベントに出展したものと同じものではありますが、大人が挑戦しても十分楽しめるプログラミングソフトです。より複雑なプログラムを組むグループがあると、対抗心が掻き立てられて、身を乗り出して協力しながら、“白熱した”という表現がマッチするほど活気のある技術研修となりました。Scratchは2020年プログラミング教育に利用されます。ご興味・ご関心がある方にはラズベリーパイ研究会がいつでも解説してくださるそうです。

 

また、サークルメンバーの明神健生氏(京都支店)は独自で研究をしながら製作した対話ロボット「Rapiro」を紹介。このロボットの頭脳としてラズベリーパイが搭載されていて、人間が話しかけた内容を解析し、クラウド上の人工知能を介して適切な答えを導き出す処理が行われます。「今日の気温は?」と明神氏の問いかけに対し、答えは「インターネットで検索した結果、10℃です」。明神氏は今後も研究を重ね、さらに高度な会話を実現させることが目標だと話しました。

 

最後に佐藤浩氏(大阪支店)からラズベリーパイについてより専門的な解説がありました。佐藤氏は実際の業務でもラズベリーパイを扱っているとのことで、ICカードシステムに搭載される例など身近な事例による説明で技術は専門外の人でも理解しやすい内容となっていました。
参加していた営業担当者も、営業の仕事をする上で、対お客様・対技術社員どちらにしても技術についての理解を深める必要性への認識は高く、質疑応答の時間では多くの質問がありました。

 

今回のような研修をはじめ様々な場所でサークルの研究成果を発表するラズベリーパイ研究会。「今後もさらに活動の場を広げていきたい」とリーダーの高村氏は話します。

▼ラズベリーパイ研究会が参加した平安女学院大学付属幼稚園でのイベントをご紹介
https://www.technopro-do.com/employee-activities/circle/99495/

(2018.12.14)

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